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cardiology

心臓の病気|川崎市幸区の小児科|ミューザ川崎こどもクリニック

心臓に雑音があるといわれました

心雑音には、心臓の病気に伴う病的な心雑音と健康な児に聴かれる無害性の心雑音があります。心雑音が聴かれるからといって必ず心臓の病気があるとは言えませんし、また、心雑音が聴かれない重症な心疾患もあります。
心雑音に加えて、元気かどうか、呼吸の状態はどうか、顔色が悪くないか(チアノーゼ)、体重は順調に増えているかという点も非常に重要です。
心雑音が聴かれた場合、胸部レントゲン写真・心電図検査・心臓超音波検査をおこない、病的な心雑音か無害性の心雑音かを明らかにします。

胸が痛いと言います

こどもに胸痛がおきることは稀ではありません。主に胸痛を訴えて病院を受診するのは、12~14歳が大多数を占めるといわれています。胸痛があった際には、心臓の問題を一番に思い浮かべるかもしれませんが、肺の病気(肺炎や気胸など)、消化器の病気(食道炎や胃炎など)、筋肉や骨・皮膚の病気(骨折や帯状疱疹など)でも胸痛はおこります。実は、特発性胸痛といわれる、検査を行っても原因を特定できない胸痛が最も頻度が高いといわれています。
心臓の病気に由来する胸痛は、胸痛全体の約2%と言われ少数ではありますが、迅速な対応を要するものもあるので注意が必要です。そのような胸痛の場合、胸部レントゲン写真、心電図検査、心臓超音波検査等を行い原因を探します。

川崎病って?

4歳以下の乳幼児に多いといわれている病気です。全身の血管に炎症をおこすことが知られています。日本では、2005年から患者発生数が年間10000人を超えています。
今のところ川崎病の原因はわかっていませんが、川崎病にかかりやすい遺伝子的な特徴を持った方に、何らかの感染症が影響して発病するのではないかと考えられています。
発熱が続く、目が赤くなる、首のリンパ節が腫れる、唇が赤くなる、体や手足に発疹がでる、手足が赤くなり腫れるといったような症状が見られます。高熱が続き、このような症状のいくつかが見られた場合は川崎病も疑って診察します。一般的に、治療は入院で行うため高次の医療機関にご紹介させていただきます。
また、長期フォローを当院でご希望される方はお電話ください。

ODではないかと考えています

起立性調節障害 (orthostatic dysregulation:OD)は循環器系や自律神経系の調節が十分に働かないことにより引き起こされる症状で、あくまでも「体の病気」です。たちくらみ、失神、朝起きられない、だるい、動悸、頭痛、腹痛などが代表的な症状です。学校に行きたくないわけではないのに遅刻や欠席が増えてしまうこともあります。「OD=うつ、不登校」との誤った認識、心理社会的、生活習慣の問題と誤解され「心の病気」として扱われることも。実際には心(情動)は自律神経系に作用し、立ちくらみなどの症状も悪化したり改善したりしますので、「心」と「体」は密接に関わっています。
起立性調節障害は機能的な障害であり、当院では、まずは同様の症状を引き起こす病気(心臓病や血液の異常など)が隠れていないか、診察と検査を行うことが重要です。心電図検査、心臓超音波検査、採血等に加え、新起立試験を行います。
治療としては、疾患について充分に説明し、生活面での指導、学校への対応、薬物療法、環境調整等を必要に応じ総合的に行っていきますが、心理的な要因が関与している場合は、そのサポートをメインにした医療機関へのご紹介となることもございます。当院でできることは限りあるかもしれませんが、お子さまにとって今しかない学校生活、その時間を少しでも快適に送れるように、お手伝いができれば嬉しいです。
他院で既にカウンセリングを受けているけれど、心臓などの精査をうけたことがないので検査のみ希望、という場合でも大丈夫です。
まずは、お電話にて気軽にご相談ください。

上記のような症状があって具合が悪い場合は緊急性が高い疾患である可能性がありますのですぐ受診してください。乳幼児健診などで心雑音があるといわれたがこどもは元気でミルクの飲みもよい場合は、クリニックにご連絡いただき予約を取って受診していただくようお願いします。