こどもの発育について
はじめに
5歳までの発育は定期健診でチェックされていますが、その後お子さまの発育は大丈夫でしょうか?こどもにはそれぞれの個性があり、身長や発育も違います。発育のパターンもそれぞれで、ゆっくり伸びるこどももいますが、一方では早く身長が伸びてしまって、その後はあまり伸びずにいるこどももいます。
保育園や幼稚園、小学校で、身長・体重をはかる機会があったら、成長曲線を描いて見てみましょう(6歳までは母子手帳に掲載されています。小学生以上のお子さま用のものは小児内分泌学会のHPから印刷できますし、当院でもお渡しできます)。成長曲線に描くことで、普段は気がつかない健康上の問題がみつかることがあります。測定した身長と体重を是非記録し、成長曲線で成長を見守っていきましょう。
こんな時は当院で一度相談を!
- 背の順でみんなに抜かされてしまう
- ずっと一番前で心配
- 大きすぎるんじゃないか
- 急に大人のような体型になってきた など(小学1年生でおっぱいがふくらんできた)
気になることがありましたら、当院で一度ご相談ください。病院で治療できる状態がかくれているかもしれません。
低身長のタイプ
原因の多くはご両親も背が低いなどの遺伝や体質によります(家族性低身長、体質性思春期早発症(いわゆる「おくて」))。
しかし、なかには成長ホルモンなどの身長を伸ばすホルモンが出ていない場合や、まれですが染色体や骨の病気によって身長が伸びない場合もあります。ある時点から身長が伸び悩む(成長率の低下)場合、には病気が隠れているかもしれません。
お子さまの身長や発育をみて、治療が必要かどうか判断していくこと、現時点で治療の必要はなくても、心も体も健康な思春期を迎えられるまで、保護者の方とお子さまに寄り添っていくことが我々の役目だと考えています。些細なことでも気になっていることがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。
※ 体重の推移も重要です。また、出生時の状況(妊娠週数、生まれたときの身長と体重、逆子での分娩だったか、新生児仮死があったか)、両親の身長(将来のお子さまの身長の予測のため)、両親の思春期開始時期(おこさんも同じ傾向になることがあります)も大事になります。
初診の場合、クリニックにご連絡いただき予約を取って受診していただくようお願いします。また、成長の記録が分かるもの(幼稚園や学校での記録)と母子手帳を必ずご持参ください。
思春期早発症、低身長等ホルモンに関係するお悩み
詳しくは小児内分泌学会HPでもご参照いただけます。
成長曲線PDFダウンロード
手書き用の成長曲線シートがPDF形式でダウンロードいただけます。印刷してご利用ください。
(ダウンロードはログイン不要です。)