こどもの肥満が増えています
こどもの肥満は1960年代から2000年頃まで増え続け、その頻度は約3倍に増加したといわれています。2006年以降は減少傾向となりましたが、現在、小学校6年生の男子では約10人に1人が、女子では約8人に1人が肥満児となっています。食生活および社会生活の欧米化がその原因と言われています。
obesity
こどもの肥満は1960年代から2000年頃まで増え続け、その頻度は約3倍に増加したといわれています。2006年以降は減少傾向となりましたが、現在、小学校6年生の男子では約10人に1人が、女子では約8人に1人が肥満児となっています。食生活および社会生活の欧米化がその原因と言われています。
肥満児の大多数において、病気とは診断されず症状もありませんが・・・
こどもの2型糖尿病、高脂血症、高血圧などの生活習慣病の多くは肥満児に発症しやすい
こどもの肥満は成人の肥満に移行しやすく、成人生活習慣病の発症にかかわっている
ということがわかっています。よって、生活習慣病の根源となっている肥満への対策は小児期から行われるべきなのです。
基準を満たした場合、小児メタボリック症候群と診断されます。
このような状態ではこどものころから動脈硬化が進むことが明らかになっていますので、肥満以上に治療や管理が必要な状態です。
治療の目標は、体重を減らすことではなく内臓脂肪を減少させて肥満に伴う病気の数や程度を減らすことです。こどもの肥満には生活習慣が強く影響していることが多いため、生活習慣を見直すことが重要です。医学的に根拠のある食事指導や生活リズム作り、運動療法を御提案させていただき、定期的に評価いたします。
すでに病気が発症している場合、より高次の医療機関と連携しながら治療を行います。
初診の場合、クリニックにご連絡いただき予約を取って受診していただくようお願いします。また、成長の記録が分かるもの(幼稚園や学校での記録)と母子手帳を必ずご持参ください。