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ゲームばかりしている…ゲーム障害?

私が大学生だった時、友人がファミコンとドラゴンクエスト(第1作)を貸してくれました。学校から帰ってやり始めたところ、最後の敵を倒した時にはもう夜が明けていました。白々と明ける朝の風景の美しさとやりきった爽快感で、これから授業があるのに徹夜してしまった罪悪感が打ち消されてしまったことを今でも覚えています。そして「もうクリアしたの!すごいね!」という友人の称賛は、成績などすべてがその友人より劣っていた私にとって何よりのご褒美に感じられました。

何かに夢中になって夜が明けてしまう、そんな経験、誰しも身に覚えがあるかと思います。今やこどもにとってスマホやゲームは欠かせないものになっていることは、親にとっても目を背けることのできない現実です。好きなこと、熱中できることを見つけることが難しいこの時代で、自分が好きなこと、楽しいことを大切にして欲しいと願いますし、今の子どもが大きくなる頃には、今以上にICTが必須になることは間違いないので、早い段階からそれらの技術に慣れるメリットはあります。ただし睡眠時間が乱れる、外に出なくなる、食事の最中もゲームが気になり集中できないなどの症状がみられたら要注意です。また、最近はオンラインで繋がった人との事件に巻き込まれたり、勝手に大金を課金されたりするトラブルも問題になっています。

ゲームにのめり込む背景にはいろいろな問題が潜んでいる可能性があります。もともと何かにのめり込むと止められない性分だったり、学校生活や学習に困難さがあり、そこからの逃避であったり、リアルな人付き合いは苦手だけれどオンラインの付き合いならば自分を認めてもらえるからだったり。ちょっと耳が痛い理由としては、こどもが静かに過ごしてくれる(その間うちで仕事が出来る)よう都合がいい時だけ親がゲームをさせていることも。

先ほど挙げた理由の中で、勉強には全く集中できないのにゲームには異様なくらい集中してしまう場合、実は注意欠陥多動性障害が隠れていることもあります。子どもたちにバトルゲームの画面を見せてもらうと、あまりに画面展開が早くて酔ってしまいそうになりますが、子どもたちにとってはこの絶え間ない刺激が心地よいのだろうと思います。勉強はじっくり考えるといった単純作業(漢字練習など)が多いので、刺激としては物足りないのでしょう。確かに自分もこどもの頃勉強や宿題が楽しくて仕方なかったことはあっただろうか…と思い返すとうーんと考えさせられる面はありますが、だからといって宿題をやらずにゲームだけをしてしまう生活は、自分の要求をコントロールする習慣をつける意味では望ましいとは言えません。

もしゲームばかりやっているせいで夜遅くなり朝起きられない、制限をしようとしたら暴れる、暴言を吐く、ということがありましたらご相談ください。

また、オンラインゲームを通してトラブルに巻き込まれている場合は、警察庁のサイトに相談先が記載されていますし、所轄の警察署やサイバー犯罪相談窓口も相談に乗ってくれます。そのためにもこどもが何のゲームで遊んでいるのか、それはオンラインでも遊べるものなのかは知っておくと良いと思います。

コロナで学校行事が中止になり、休日も好きなように出掛けたり外食したりする機会が奪われているこどもたちに、ゲーム以外の楽しみを早く取り戻すためにも、私たちが基本的な感染対策をしっかり続けていかなければならないですね。

院長 三井 理恵
記事監修
院長 三井 理恵

群馬大学医学部医学科 修了、東京医科歯科大学医学部 皮膚科、東京医科歯科大学関連病院。

皮膚科専門医、日本アレルギー学会、接触皮膚炎学会、日本研究皮膚科学会

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小児科顧問 三井 俊賢
小児科顧問 三井 俊賢

慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程 修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院(こうかんクリニックなど)

医学博士、小児科専門医、小児科指導医

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