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解熱剤の使い方 ~座薬もためしてみませんか?~

11月とは思えない暖かい日が続いていますが、発熱で受診するこどもさんは増えてきています。原因のほとんどはウイルス感染ですので、残念ながら直接の治療薬はなく、自身の免疫とウイルスの戦いが終わるのを待つしかありません。でも発熱でしんどそうなときは、少しでも楽にしてあげたいですね。そこで解熱剤の登場です。解熱剤の効果は一時的で、病気の根本治療になるわけではありません。でも、体温を一時的に下げて楽になれば、その間に睡眠がとれたり、水分や食事がとれたり、と良いこともあります。逆にいえば発熱していても、機嫌よく遊んでいる、食事も食べられる、ふつうに眠れる、という状態であれば解熱剤を使用する必要はありません。

 

解熱剤は通常、生後6か月ごろから使用できます。それよりも小さい子供に対しては外から冷やしてあげてもよいですが、本人が嫌がる場合は無理に冷やす必要はありません。

解熱剤の効果は4~6時間続きます。熱の出始めなど、解熱剤を使用しても下がったように見えないこともありますが、次の使用まで6時間はあけるようにしてください。使用回数も1日2~3回までにしましょう。

熱を下げる効果は粉でもシロップでも坐薬でも同じです。ただ、坐薬は直腸から直接吸収されるため、効果が早く表れます。子どもが苦しそうで早く熱を下げたいとき、内服が難しい小さいお子さんにはおすすめです。処方時、坐薬を使えるか不安で、シロップや粉を希望される親御さんが多いですが、簡単な坐薬の入れ方を書いたので参考にしてみてください。

【坐薬の入れ方:坐薬を指先でつまみ、子供を仰向けに寝かせて両足を持ち上げ、坐薬のとがったほうから肛門に入れてください。薬の先端に少し水(ワセリン)を付けるか、先端を指で温めて溶かすとスムーズに入れることができます。ぐーっと入れていき、すっと抵抗がなくなったら入っています。出てこないようにすぐに肛門を5秒ほどおさえておきます。直後に便と一緒に坐薬がでてきた場合は再度挿入してください。便の中に坐薬が見えなければすでに吸収されているため追加は不要です。】

子どもが坐薬を嫌がる場合は粉かシロップになります。まず、内服すると熱がさがって体が楽になることを本人に説明します。口から飲ませる場合は「何回にも分割せず、できる限り1回で飲める量を服薬させる」が上手に全量飲ませるポイントです。粉の場合は少量の水を垂らしてだんご状にまとめたものを口の中に入れ、飲み物をすぐに飲ませる、少量のヨーグルトやアイスに混ぜる、お薬内服用のゼリーを使用する、などの方法があります。特にチョコレートアイスは薬の味もわかりにくくなるのでお勧めです。粉や坐薬が余った場合は次の急な発熱時に使用できますが、シロップは冷蔵庫にいれても保存がききません。その風邪が治ったら(熱が下がったら)残っていても捨てましょう。

解熱剤を上手につかって辛い風邪を少しでも楽に乗り切りたいですね。わからないことがあれば外来でお気軽にご相談ください。

院長 三井 理恵
記事監修
院長 三井 理恵

群馬大学医学部医学科 修了、東京医科歯科大学医学部 皮膚科、東京医科歯科大学関連病院。

皮膚科専門医、日本アレルギー学会、接触皮膚炎学会、日本研究皮膚科学会

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小児科顧問 三井 俊賢
小児科顧問 三井 俊賢

慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程 修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院(こうかんクリニックなど)

医学博士、小児科専門医、小児科指導医

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