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最近、全国的に「百日咳(ひゃくにちぜき)」の感染が増えているというニュースが報じられています。特に生後間もない赤ちゃんが重症化するケースもあり、子育て世代にとって見過ごせない状況です。
百日咳ってどんな病気?
百日咳は、長く続く激しい咳が特徴の細菌感染症です。大人がかかると軽症で済むことが多く、風邪と間違えることもありますが、免疫力の弱い赤ちゃんや高齢者に感染すると重症化しやすく、命に関わることも。2025年には、ワクチン接種が始まる前の乳児の死亡例も報告されています。
ワクチンで守れる命があります
日本では「5種混合ワクチン(DPT-IPV+Hib)」として百日咳の予防接種が定期接種に含まれており、生後2か月から接種が始まります。ただしこのワクチンの効果は永久ではないため、日本小児科学会などは小学校入学前の追加や11歳の2種混合の際に3種混合へ変更して接種することを推奨しています(※任意接種)。
大人のためのTdapワクチンにも対応
赤ちゃんに百日咳をうつす主な感染源は、実は”家族(特に大人)”です。そこで注目されているのが、成人向けの三種混合ワクチンTdapです。
これは、百日咳・破傷風・ジフテリアの3つに対するワクチンで、海外では妊婦さんやその周囲の大人に広く接種がすすめられています。妊娠中の方や、赤ちゃんのそばにいるご家族に特に推奨されており、当院でもTdapの接種に対応しています。
「誰かが打っていれば大丈夫」ではなく、「みんなで守る」意識が大切な今。
赤ちゃんの笑顔を守るために、できることからはじめてみませんか?
3種混合の接種をご希望の方はお気軽にお問い合わせください♪
慶応義塾大学病院 小児科、大和市立病院 小児科、埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓科、横浜市立市民病院 小児科、東京都立清瀬小児病院 小児循環器科。
日本小児科学会(小児科専門医)、小児循環器学会、日本外来小児科学会
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程 修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院(こうかんクリニックなど)
医学博士、小児科専門医、小児科指導医