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今回は喘息、アレルギー性鼻炎などアレルギー体質のお子さんに重要なダニ対策についてのお話です。ダニは温暖多湿な環境を好むため、梅雨や夏に増殖し、その後秋にアレルゲン(アレルギーの原因物質)となるダニの死骸やフンが増え、喘息発作や鼻炎・湿疹の悪化原因になります。10月に入り、ぜーぜーや透明な鼻水・くしゃみ・鼻づまりが目立つなど、アレルギーの症状で受診される患者さんが増えています。
ダニ対策は➀部屋作り、②寝具の手入れ、③掃除機がけが大切です。
家事、育児、お仕事などで毎日お忙しいかと思いますが、まずは寝室の掃除と寝具の手入れから、出来ることから始めてみて下さいね。
➀部屋作りのポイント
★じゅうたんや布製ソファ、クッション、ぬいぐるみなどダニの温床となるものをできるだけ減らしましょう。フローリングがベストです。
・エアコンはカビやフィルターのほこりに気をつけましょう
・定期的に換気し湿度を下げましょう
③寝具の手入れのポイント
夜寝ている間に布団からダニのアレルゲンを沢山吸い込んでしまうため、布団の手入れは特に重要です。
★天日干しや布団乾燥機を使い布団を乾燥させ、湿気を減らしダニの繁殖を抑えましょう
★1~2週間に1回は布団の掃除機がけをして、ダニやダニのアレルゲンを除去しましょう
・シーツやカバー類、お子さんが一緒に寝ているぬいぐるみはこまめに洗いましょう
・ダニを通さない高密度繊維の布団カバーを使用するのも効果的です
②掃除機がけのポイント
・こまめに掃除機をかけダニアレルゲンを減らしましょう。
・たたみの場合はたたみの目に沿ってゆっくりと掃除機をかけましょう
・布製の椅子やソファの掃除機がけをしましょう
このようなダニ対策を行っても、症状が続く場合は、内服薬(抗アレルギー薬やオノン・キプレス・シングレア)やステロイド点鼻薬などによる治療が効果的なため、是非気軽に御相談にいらして下さい。
慶応義塾大学病院 小児科、大和市立病院 小児科、埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓科、横浜市立市民病院 小児科、東京都立清瀬小児病院 小児循環器科。
日本小児科学会(小児科専門医)、小児循環器学会、日本外来小児科学会
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程 修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院(こうかんクリニックなど)
医学博士、小児科専門医、小児科指導医