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医院案内|川崎市幸区の小児科・皮膚科|ミューザ川崎こどもクリニック

便秘の悪循環・・・赤ちゃん&小さなこどもの便秘について

赤ちゃんはふつう1日に何回うんちをするのでしょう?

そして、どのくらい出ない場合に便秘なのでしょう?

 

元気な赤ちゃんのうんちの回数は月齢によって違います。個人差も大きいです。

生後3ヵ月間は母乳の赤ちゃんでは平均1日3回、ミルクの赤ちゃんでは平均1日2回といわれています。しかし、母乳の場合、授乳ごとにうんちが出る子もいれば、驚くべきことに7~10日に1回となることもあります。2歳までにうんちの回数は1日1~2回に減り、3~4歳では1日1回ぐらいになります。

 

赤ちゃんは「腹圧をかけながら肛門まわりの筋肉を緩める」という、うんちの時の筋肉の協調運動があまり上手にできません。その結果、便秘になってしまうことがあります。この場合は綿棒による肛門刺激や浣腸でお手伝いをしてあげましょう。哺乳が良好で、赤ちゃんのご機嫌がよければ、うんちが出なくても数日は様子をみてもらってかまいません。ただし、お腹が張って苦しそう、哺乳量が減ってきた、吐いてしまう、などの症状がある場合は受診してください。稀ではありますが、腸や肛門に病気のせいで便秘になっていることもあります。

 

完全母乳栄養から混合栄養・ミルクへの切り替え、離乳食の開始も便秘のきっかけになることがあります。特に離乳食開始後は注意が必要です。

 

いつも便秘がちだとどんな風に困るのでしょう?

ふだんから腸のなかに便が溜っていると、直腸(肛門の近くの腸)の壁が常に伸びてしまい、便意を感じにくくなってしまいます。長く腸の中に滞留した便は水分が吸収されて硬く大きな塊になっていまいます。すると、うんちの時に痛かったり、肛門が切れて出血したりします。このような嫌な経験が重なると、うんちをすること自体を避ける(うんちを我慢する)ようになり、さらに便秘が悪化してしまいます。2、3歳になってくると排便の痛みや出血などの嫌な経験はトイレットトレーニングがスムーズに進まない原因にもなってしまいます。

 

悪循環におちいる前にお早めにご相談ください。

もちろん、慢性的にお困りの方も一緒に解決していいきましょう、お待ちしております。

院長 河野 一樹
記事監修
院長 河野 一樹

慶応義塾大学病院 小児科、大和市立病院 小児科、埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓科、横浜市立市民病院 小児科、東京都立清瀬小児病院 小児循環器科。

日本小児科学会(小児科専門医)、小児循環器学会、日本外来小児科学会

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小児科顧問 三井 俊賢
小児科顧問 三井 俊賢

慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程 修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院(こうかんクリニックなど)

医学博士、小児科専門医、小児科指導医

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