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医院案内|川崎市幸区の小児科・皮膚科|ミューザ川崎こどもクリニック

注射だけじゃない!?インフルエンザの選び方

 

すでに一部の小学校でインフルエンザによる学級閉鎖の報告がでていますが、インフルエンザは例年12月に流行が始まり、1~2月に流行のピークを迎えます。

ワクチンは流行が本格化する前に接種することが重要です。抗体ができるまでに約2週間かかるため、10月から11月中の接種をお勧めします。

 

・ワクチンの有効性

インフルエンザワクチンは、インフルエンザの発症そのものを完全に防ぐことはできませんが、その有効性は科学的に証明されています。特に、重症化や合併症(肺炎、脳症など)を予防する効果が高いとされています。

 

・ワクチンの種類

インフルエンザのワクチンには2種類あります。昔からある注射タイプの「不活化ワクチン」と、昨年国内承認ワクチンとして初めて発売された経鼻タイプの「生ワクチン」(フルミスト)があります。

経鼻タイプのワクチンの特徴は、弱毒化した生きたウイルスを鼻腔内に噴霧することで、より自然な感染に近い免疫反応を誘導し、小児に対しては高い発症予防効果が期待されています。また、注射と違い、接種の際の痛みは無く、ワクチンの苦手なお子さんもスムーズに接種ができます。

経鼻タイプ 注射タイプ
ワクチンの種類 生ワクチン 不活化ワクチン
投与方法 鼻腔内噴霧 皮下注射
対象年齢 2~18歳 6か月~
投与回数 原則1回 12歳以下:原則2回

13歳以上:1回

成分(ウイルス株) 3株

(A型:2種類、B型:1種類)

3株

(A型:2種類、B型:1種類)

効果の持続期間 約1年 5~6か月
他ワクチンとの間隔 制限なし 制限なし
禁忌 ゼラチンアレルギー

免疫抑制のある方

妊婦

注射インフルエンザワクチンでアナフィラキシーの既往のある方
備考 接種後2週間は重度の免疫不全者との接触は避ける 重度の卵アレルギーのある方は主治医に相談

 

 

インフルエンザワクチンは、自分自身をインフルエンザから守るだけでなく、周囲の人々への感染拡大を防ぐ「社会的な予防」としての役割も担っています。特に、免疫力の低い乳幼児や高齢者を守るためにも、健康な方も積極的に接種を検討しましょう。

院長 河野 一樹
記事監修
院長 河野 一樹

慶応義塾大学病院 小児科、大和市立病院 小児科、埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓科、横浜市立市民病院 小児科、東京都立清瀬小児病院 小児循環器科。

日本小児科学会 小児科専門医、日本小児循環器学会、日本外来小児科学会

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小児科顧問 三井 俊賢
小児科顧問 三井 俊賢

慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程 修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院(こうかんクリニックなど)

医学博士、小児科専門医、小児科指導医

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