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最近食物アレルギーをお持ちのお子さんが増えています。離乳食で卵や小麦、乳製品を食べて、じんましんや咳、嘔吐などを認めて受診されるお子さんを多く拝見します。
食物アレルギーの検査としては、血液検査を行うことが一般的です。血液検査はアレルギーがありそうか推測するために役立ちますが、検査が陽性だからといって必ずしも全員にアレルギー症状が出る訳ではなく、実際に食べてみないとアレルギーがあるかどうかははっきりしません。また、すでに食物アレルギーと診断されているお子さんでも、少量(加工品やつなぎなど)なら症状なく安全に食べられることが多く、特に鶏卵・牛乳・小麦のアレルギーでは成長とともに改善し、食べられる量も増えてくることが多いです。
食物経口負荷試験は、アレルギーが疑われる食べ物を実際にクリニックで食べて、症状が出るかを観察する検査で、食物アレルギーの検査で最も信頼性が高い検査です。➀食物アレルギーがあるか知りたい(採血で陽性だが食べたことがない場合)、②安全に食べられる量を確認したい、③食物アレルギーが治ったか確認したい場合などに行います。
当院では6月からアレルギー専門医監修の元、食物経口負荷試験を始めました(完全予約制、第1・第3水曜日)。クリニックで午前中2時間ほどかけて検査を行います。コロナ対策として、待機時間に患者さん同士の接触を避けるため個室で行っています。安全に行えるよう配慮しておりますが、アレルギーが疑われる食品を食べる検査であるため、アレルギー症状が出る可能性があることをご了承頂いています。また、以前にアナフィラキシー(全身の強いアレルギー症状)を認めた患者さん、ごく少量の食物でアレルギー症状が出たことがある患者さん、ナッツ類・そばなど強いアレルギー症状が起こりやすい食物の負荷試験を希望される患者さんは、クリニックで検査を行うのはリスクが高いため、専門施設へ紹介させて頂いています。
食物経口負荷試験の相談を希望される方は、ミューザ川崎こどもクリニックPlusのアレルギー専門外来を受診の上、御相談下さい。電話(044-542-8868)でご予約を承っています。
慶応義塾大学病院 小児科、大和市立病院 小児科、埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓科、横浜市立市民病院 小児科、東京都立清瀬小児病院 小児循環器科。
日本小児科学会(小児科専門医)、小児循環器学会、日本外来小児科学会
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程 修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院(こうかんクリニックなど)
医学博士、小児科専門医、小児科指導医