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2018年 風疹の流行について

風疹は、発熱、発疹、リンパ節腫脹(ことに耳の後ろ)を特徴とするウイルス性発疹症です(潜伏期間は2~3週間)。症状はないものから合併症併発まで幅広く、臨床症状のみで風疹と診断することは困難な疾患です。また、妊娠初期の女性が風疹にかかると、胎児に耳、目、心臓の異常が高率に発生します(先天性風疹症候群)。そのため、若年女性では風疹に対する免疫を獲得しておくことが必須です。

10月10日現在の風疹患者累積報告数(国立感染症研究所 感染症疫学センター発表)は 1,103 人となり、2018 年は 2013 年、2012 年に次 いで 3番目に多く、2017 年(93人)の 12倍の報告数となっています。報告患者の 96%(1,057 人)が成人で、男性が女性の 5倍多くなっています (男性 916 人、女性 187 人) 。 男性患者の年齢中央値は 41 歳(0~85 歳)で、特に 30~40 代の男性に多く(男性全体の 62%)、女性 患者の年齢中央値は 29歳(1~76 歳)で、特に妊娠出産年齢である 20~30 代に多くなっています(女性全体の 58%)。

この結果からも分かるように風疹は、かつては主にこどもが罹る病気でしたが、小児の予防接種制度が充実してきた結果、近年では成人を中心に流行が認められるようになりました。こどもよりも成人の感染に注意が必要です。風疹に対する抵抗力の有無は、ウイルス抗体価検査により判断することができます。抗体価が、基準値よりも低い場合には、風疹ワクチンを接種し十分な免疫を獲得しておくことが極めて重要です。クリニックにて抗体検査、風疹ワクチン接種が可能ですので、ご相談ください。

院長 三井 理恵
記事監修
院長 三井 理恵

群馬大学医学部医学科 修了、東京医科歯科大学医学部 皮膚科、東京医科歯科大学関連病院。

皮膚科専門医、日本アレルギー学会、接触皮膚炎学会、日本研究皮膚科学会

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小児科顧問 三井 俊賢
小児科顧問 三井 俊賢

慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程 修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院(こうかんクリニックなど)

医学博士、小児科専門医、小児科指導医

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