ヘルメット治療
<ヘルメット矯正療法とは?>
ヘルメット療法は、赤ちゃんの頭のゆがみを矯正する治療法です。
1979年にアメリカで初めて行われ、日本でも2018年に医療機器として承認されました。
赤ちゃんの頭は成長する力が大きく、ヘルメットはその力を利用して、ゆがんだ部分を自然な形に近づけます。
ヘルメットの中では、平らな部分には圧力がかからないため成長が促され、ヘルメットが接触している部分では成長が抑制されます。
<いつから始めるのがいいの?>
首がすわった頃から始めることができ、6ヶ月までに開始するのが望ましいとされています。
<どんなゆがみに効果があるの?>
斜頭、短頭に効果が期待できます
<ヘルメット療法の効果>
アメリカでの30年以上の歴史から、ヘルメット療法は効果があり、安全な方法であることがわかっています。
特に、斜頭症の左右非対称性を改善する効果が報告されています。
<副作用はないの?>
医師の指示のもと適切に経過を観察していれば、副作用で頭囲の成長が阻害されることはありません。
<治療を成功させるポイント>
1日23時間装着することが重要です。また、汗をかいたら拭き取るなど、清潔に保つことが肌トラブルを防ぐポイントです。
<ヘルメット療法以外の治療法は?>
軽度のゆがみには、体位変換や理学療法が有効な場合があります。
<ドーナツ枕は効果がある?>
ドーナツ枕は姿勢を支えるために作られたもので、十分な除圧効果は期待できません。
当院の「頭のかたち外来」では、ノギスによる計測・重症度判定、必要に応じてヘルメット治療を勧めています。
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