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医院案内|川崎市幸区の小児科・皮膚科|ミューザ川崎こどもクリニック

これから夏にかけて流行する感染症

4月の新学期が始まり,その後,梅雨時や夏のプール時に流行する夏風邪などの代表的な感染症について紹介します。

 

①    プール熱(咽頭結膜熱)

症状:発熱,のどの腫れや痛み,目やに,目の赤みなど結膜炎の症状がみられます。 吐き気,腹痛,下痢などを伴うこともあります。

アデノウイルスによる感染症です。せきやくしゃみを介して感染したり,便を介して感染します。プールで目の結膜から感染することもあります。結膜炎の症状が強い場合は眼科での治療が必要です。

 

②    手足口病

症状:手,足,口に米粒ほどの水疱性の発疹ができます。口の中にできると,痛みで食事が出来なくなることもあります。発熱や下痢,嘔吐をともなうこともあります。

エンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどによる感染症です。

複数のウイルスが原因なので,何度もかかります。鼻汁・唾液や便から感染しますので,手をよく洗うことが大切です。

 

③    リンゴ病(伝染性紅斑)

症状:かぜに似た症状が出たあとに,頬が赤くなり,手足に網目状の赤みが出ます。日光に当たると,赤みが強くなります。いったん消えても,再び出ることもあります。

ヒトパルボウイルスB19による感染症です。子どもがかかっていても心配ない病気ですが,成人がかかると関節炎を起こすことがあり,妊婦がかかると胎児に影響がでることがあります。

 

④    ヘルパンギーナ

症状:突然の高熱と咽頭や上顎の奥の粘膜に,小さな水疱ができます。食欲低下,嘔吐する場合もあります。

コクサッキーウイルスなどによる感染症です。複数のウイルスが原因なので,何度もかかります。

 

⑤    水いぼ

ポックスウイルスによっておこり、接触で感染します。プールの中の水では感染しません。すでに水いぼができている人と直接肌が触れ合うことによる接触感染、あるいはタオル、ビート板、浮輪などの共用により感染します。

 

感染症の予防が大切です

感染症の予防で大事なことは,感染源、感染経路である飛沫・接触感染,糞口(経口)感染の対策です。つまり、手洗い、うがい、マスク着用(咳エチケット)を実行することが大切です。

 

夏風邪になってしまったら

高熱、嘔吐などで脱水になることもありますので、早めにクリニックにご相談ください。

院長 河野 一樹
記事監修
院長 河野 一樹

慶応義塾大学病院 小児科、大和市立病院 小児科、埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓科、横浜市立市民病院 小児科、東京都立清瀬小児病院 小児循環器科。

日本小児科学会 小児科専門医、日本小児循環器学会、日本外来小児科学会

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小児科顧問 三井 俊賢
小児科顧問 三井 俊賢

慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程 修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院(こうかんクリニックなど)

医学博士、小児科専門医、小児科指導医

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