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医院案内|川崎市幸区の小児科・皮膚科|ミューザ川崎こどもクリニック

年末年始 初めて食べる食品に注意!1歳以降に発症する食物アレルギーの原因は?

寒くなってきましたが、皆さん元気にお過ごしでしょうか?今年はコロナ渦で大人も子供も新しい日常が求められ、今まで楽しんでいた食事会や外出、旅行などが自由にできず、窮屈な思いをすることも多かった1年でしたね。春には一斉休校もありましたが、その後、お子さんはコロナに感染しても重症化は稀で、インフルエンザのように感染拡大の主な原因にもなりにくいということが分かりました。マスクや手洗い、密集を避けるなど日々の感染対策には気をつけながらも、年末年始のお休みはご近所で外遊びをするなど、親子ともストレス発散ができるとよいですね。

(*マスクは2歳未満のお子さんは窒息などの恐れがあるため推奨しません)

 

今回は年末年始に気をつけたい食品についてのお話です。年末年始はご馳走やおせち料理など普段と異なる食事をとる機会が増えるかと思います。お子さんの食物アレルギーというと、卵、牛乳、小麦をイメージされる方が多いと思いますが、離乳食が終わった1歳以降に新たに発症する食物アレルギーはどのような食品が多いかご存知でしょうか?

 

実は、魚卵(主にイクラ)、ピーナッツ・ナッツ類(クルミ、カシューナッツ、アーモンドなど)、そば、果物が多いのです。イクラやそばは年末年始のお料理に出やすいですし、ピーナッツ・ナッツ類は大人のお酒のおつまみとして食卓に登場しやすく、お子さんが誤って食べてしまうということもありそうですね。魚卵、ピーナッツ・ナッツ類、そばのアレルギーは、全身蕁麻疹、呼吸苦、嘔吐、顔色不良などアナフィラキシーといわれる重篤な症状を起こしやすいため十分注意が必要です。年末年始の医療体制は多くのクリニックや病院の一般外来が閉まり、地域の休日急患診療所や総合病院の救急外来での対応がメインになります。今年はコロナ渦で医療体制が不安定になる恐れもあります。魚卵、ピーナッツ・ナッツ類、そばを年末年始に初めて食べるのはリスクがあるため気をつけましょう。初めて食べる時は、平日の午前中に1口程度から試すことをお勧めします。アレルギー以外にも、ピーナッツ・ナッツ類は3歳未満のお子さんは、誤嚥して気管につまり窒息する危険があります。小さいお子さんの手の届くところには置かないように気をつけましょう。

 

食物アレルギーかな?と思うような症状を認めた方は、当院でアレルギー検査を行うことができますので是非御相談にいらして下さい。(年末年始は12/28午後~1月3日まで休診になります。)

 

院長 河野 一樹
記事監修
院長 河野 一樹

慶応義塾大学病院 小児科、大和市立病院 小児科、埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓科、横浜市立市民病院 小児科、東京都立清瀬小児病院 小児循環器科。

日本小児科学会(小児科専門医)、小児循環器学会、日本外来小児科学会

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小児科顧問 三井 俊賢
小児科顧問 三井 俊賢

慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程 修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院(こうかんクリニックなど)

医学博士、小児科専門医、小児科指導医

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